事故ったら終わり!?
TOYOTA(トヨタ)の『残クレ(残価設定クレジット)』は
ホンダや日産などの他のメーカーの残クレと
内容が違うなど注意する点がいくつかあります。
それらについて確認していってみましょう。
金利
トヨタの残クレは金利が
店舗ごとに違います。
ホンダのように全国一律3.9%という事は
ありません。
例えばヴェルファイアの場合の
金利は
・ネッツトヨタ東京:6.50%
・ネッツトヨタ長野:4.90%
と結構開きがあります。
(2015年3月のネットシュミレーションの結果です)
余裕があったら金利の安い店舗を探して
他県まで遠征してみるのも手かもしれません。
残価保証の条件
トヨタの残クレは契約終了後に
所定の条件を満たさないと
残価を保証してくれません。
つまり、場合によっては
契約修旅後に
超過料金など清算金が
発生するかもしれません。
清算金などが発生せずに
残価が保証される条件は
以下のとおりです。
・月間走行距離が1000km以内
・査定減点が100点以下
走行距離の場合は1km超えるごとに
5円の超過料金が請求されちゃいます。
例えば5年契約の残クレの場合は
月あたり1000kmなので
5年で60000kmまでならOKです。
ただし、60001Kmになってしまうと
5円の超過料金を払えこの野郎!
と言われてしまいます。
次に査定ですが、中古車査定基準で
減点が100点以内であれば
残価が保証されます。
この点数は1点=1000円で計算されます。
なので、減点が101点になると
1000円分の精算料金が
発生してしまいます。
これらの条件はトヨタの全ての車種で
同じだそうです。
事故
トヨタの残クレで事故を起こした場合は
要注意です。
基本的に残クレの場合は
契約期間中は車の名義は
あなたのものではありません。
名義はリースなどを担当している
トヨタファイナンスのものになります。
事故を起こした場合は
契約終了時の残価に大きく影響します。
車の全損などの大きな事故の場合は
規定の損害金を支払って
中途解約ということになります。
この損害金については車を買った
販売会社の店舗と
話し合って決定するようです。
正直、事故を起こしてしまった場合は
販売会社側には知られたくない
隠したいという気持ちになってしまいますよね。
ですが、いずればれる可能性が高いです。
事故を起こしたら
すぐに販売会社に連絡したほうが良いと思います。
軽い事故なら規定の範囲内であれば
残価は保証されると思います。
トヨタの残クレの場合は中古車査定を
元にした減点が100点以内なら
残価が保証されます。
途中解約と一括返済
トヨタの残クレは途中解約できるのか?
気になる方も多いと思います。
結論から言うと、中途解約はできます。
ちなみに中途解約する場合は
その時点での残りの支払額を
一括で支払う必要があります。
この時の支払額は残価も
含めた金額になります。
一括で支払って車を買い取ることになります。
要するに一括返済と同じです。
例えば、車体価格200万円のハリアーを
5年契約、残価50万円で残クレに
申し込んだとします。
残価が50万円なので
残価を除いた5年間で支払う金額は
200-50=150
150万円です。
この5年契約の残クレを
契約してから2年後に解約する場合を
考えてみましょう。
2年間の分割払いで
すでに60万円払ったとすると
中途解約で支払う金額は
150-60+50=140万
支払う金額は残価も含めるので
140万円になります。
途中解約する場合は140万円払って
車を自分のものに出来ます。
しかし新車に乗り換えたり、返却する場合は
その時点でのハリアーの価格で
支払いの140万円にあてるということができません。
例えば、途中解約した時点での
ハリアーの中古車相場の価格が
90万円だとします。
そうするとこの90万円を
支払いにあてようと思って
140-90=60万円
契約から2年後に中途解約して
新車に乗り換えたり、返却する場合は
60万円払えばいいんだよね!!
というわけにはいかないので
気をつけましょう。
そのようにしたい場合は
まず最初に140万円払って
トヨタからハリアーを完全に買い取ります。
そのご、どこかの高く売れる
中古車買取店でハリアーを
売るのが良いと思います。
実際の金額は利息などがあるので
もっと細かくなりますが
だいたいこのようなイメージです。
ただし、途中解約の場合は
その時点での残価は
保証されません。
その時の中古車相場によっては
車の価格が下落して
かなり安くなってしまうかもしれない
危険性があります。
例のハリアーのケースで考えると
最悪、最初に設定した残価の50万円より
安くなってしまうかもしれません。
そうするとかなり損です。
途中解約する場合は
このようなリスクを考えないといけません。
また、契約期間中に
大きな事故などを起こして
車が全損した場合は強制的に
中途解約となります。
その場合は一括返済金に加えて
さらに損害金を払う必要があります。
くれぐれも残クレ中の事故には
注意しましょう。
万一の時のために
任意の自動車保険には
入っておいた方が良いと思います。
ちなみに自動車保険の比較、見積は
以下のサイトがおすすめです。
にトヨタの残クレですすめられる任意保険より
安いと思います。
良かったらチェックしてみてください。
トヨタのクレジット一体型保険
トヨタの残クレや通常ローンなど
クレジットを利用すると
『トヨタのクレジット一体型保険』
という任意保険に加入することができます。
トヨタのクレジット一体型保険は
以下の3つのプランが選べます。
・コンビニプラン(あいおいニッセイ同和損害保険)
・まとめてバリュープラン(東京海上日動火災保険)
・カップるプラン(三井住友海上火災保険)
ただ、プランの名前と保険会社が違うだけで
実際の中身、内容はほとんど同じです。
この保険は以下の様な特徴があります。
・保険の契約期間=ローンの支払期間
・支払いは毎月の月額払い
トヨタ側の言うメリットとしては
以下のとおりです。
・毎年の更新手続きが無いので楽ちん
トヨタのクレジット一体型保険は
ローンの支払期間が契約期間になります。
例えば、5年契約の残クレの場合は
保険期間が5年間になります。
普通の保険は毎年更新手続きをします。
しかしトヨタのクレジット一体型保険は
その手続をしなくて良いので
手間が掛からないというわけです。
・初年度の出費を節約できる
普通の自動車保険では
保険料金は等級があがるごとに
安くなっていくと思います。
例えば3年で考えると
1年目:20000円
2年目:15000円
3年目:10000円
という感じで安くなっていきますよね。
しかしトヨタのクレジット一体型保険は
保険料金は契約期間の平均の金額となっています。
上の例で考えると
トヨタのクレジット一体型保険の
年間の保険料は
(20000+15000+10000)÷3=15000円
1年目:15000円
2年目:15000円
3年目:15000円
というようにずっと15000円になります。
このため普通の保険と比べると
1年目の保険料は
20000-15000=5000
5000円安くなりますよね。
なので、初年度は出費を
節約できるという理屈です。
・毎月の分割払いなので家計のやりくりが楽
トヨタのクレジット一体型保険の支払いは
毎月の分割払いになります。
なので、毎月の支払が安く
計画がたてやすいという言い分です。
・契約中に事故っても安心?
トヨタのクレジット一体型保険は
契約期間中に事故を起こして等級が下がっても
保険料金は変わりません。
普通の任意の自動車保険では
事故って等級が下がると翌年の
保険料が上がります。
ですがトヨタのクレジット一体型保険は
それがないから安心という感じです。
トヨタと保険の窓口が一本化
トヨタのクレジット一体型保険の場合は
トヨタと保険の窓口が同じになります。
なので、事故などがあった場合は
・対応が素早くなる
・整備や修理の話も同じ窓口でできる
などのメリットがあるそうです。
以上がトヨタ側の言うメリットです。
しかし、僕は正直どうだろう?と思います。
まず、契約できる保険会社がそこそこ大手なので
保険料金自体が結構高くなります。
また、保険会社がトヨタに払う
マージンなどもあるでしょうから
保険料金は高いと思います。
また、保険の契約期間が複数年契約というのも
やっかいです。
毎年の更新がないから、手続きが楽とか言ってますが
その年、その年で安い保険会社に
乗り換えるという事ができません。
これは単に保険会社が
複数年、お客さんをキープしたいだけだと思います。
しかも、契約途中で解約する場合は
違約金など余計な支払いが発生する場合があります。
普通は保険を解約する時は
お金が戻ってくるのに
これはひどいです。
事故を起こしても支払いが一定というのは
なかなか良いと思います。
しかし、元々の保険料が高いので
安い保険会社と比べた場合は
トータルで見るとどうかな?
という感じです。
やはり自動車保険は
比較見積もりサイトで
安い会社を探すのがおすすめです。
早期一括返済、一部繰上返済
お金に余裕ができた場合は
早期一括返済や一部繰上返済がおすすめです。
トヨタの残クレでは
早期一括返済は途中解約と同じ扱いです。
また、一部繰り上げ返済は
残念なことに、トヨタでは
やっていないようです。
再クレジットについて
トヨタの残クレでは
契約終了後に買取を選ぶと
残価の支払い方は
以下の2通りの方法があります。
・一括払い
・分割払い(再クレジット・再ローン)
再クレジットをする場合は
その時点で新たに申込審査が必要です。
審査の基準は特に
最初の残クレの申込の時と
変わりないと思います。
その時点で経済状況などが悪化していたり
金融事故などを起こしていなければ
普通に通ると思います。
トヨタの残クレでは再クレジットの金利は
『7%』と結構高めです。
ですが、店舗によっては
金利が変わると思います。
また、再クレジットの契約期間は
残クレの契約期間と合わせて
8年が限度となります。
例えば5年契約の残クレを
申し込んでいた場合は
再クレジットは
8-5=3
長くても3年まで再クレジットで
ローンを組めます。
3年契約の残クレを申し込んでいた場合は
8-3=5
長くても5年まで再クレジットで
ローンが組めます。
再クレジットの支払いが終わった後は
車は自分の物になります。
その他の注意点や特徴
・選べる車は?
トヨタの残クレでは
基本的に乗用車の全車種で
残クレOKのようです。
・最終回の決断の締め切りは?
残クレの契約終了後は
・新車に乗り換え
・返却
・買取
のどれかに決めないといけません。
この決断の締め切りですが
契約終了前の2ヶ月前に
決定する必要があります。
残クレの支払日は?
トヨタの残クレの口座からの引き落としは
毎月2日か17日になります。
クレジット一体型保険に加入する場合は
2日しか選べないようです。
残クレの支払い方法は?
支払い方法は口座引落のみとなっています。
クレジットカード払いはできないようです。
ただ、『使ってバック』というサービスで
TS CUBIC CARDのポイントを
支払いにあてることができます。
TS CUBIC CARDとは
トヨタ系列のクレジットカードです。
TS CUBIC CARDは
通常1000円のお買い物で
10ポイント貯まります。
残クレなどのトヨタのローンを利用すると
そのポイントが1.5倍になります。
つまり1000円で15ポイント貯まります。
貯まったポイントは1ポイント1円で
残クレの支払いに使うことができるようです。
ただし、TS CUBIC CARDでも
残クレ自体の支払いはできないので
注意しましょう。
残クレの支払いに使えるのはポイントだけです。
トヨタの残クレのサービス内容や金利
取扱車種は全国の販売店舗によって
変わる場合があります。
また、トヨタの残クレのサービス内容や金利などは
変更する可能性があります。
お申込前に必ず公式サイトで
最新情報をお確かめくださいね!
では、次にトヨタの残クレの
審査についてみてみましょう!